DETAIL

漆の間

空間デザイン

漆の塗装技術を紹介するための空間。無垢木材・ベニヤ・コンクリート・ケイ酸カルシウム板・紙など様々な素材に、漆による多様な仕上げ・色をかけ合わせた要素が一部屋の中に詰め込まれています。一般的には身近でない漆という素材が、実際の生活の中で使われるシーンを多様にイメージできるよう、立ち位置や距離感によって見え方が変わる空間を構成しました。エントランス部分からはビルやホテルの受付、あるいはバーカウンターのように見える一方で、部屋の奥へと進めば住宅のリビングやダイニングといった居室のようにも感じられます。
公共の場からプライベートな空間まで、あらゆる場面での使用が想像されることで、漆がより身近な、可能性ある素材として広く認知されることを望みます。
(静岡県沼津市)