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未来のまちに贈る家

新築住宅

北海道の人工林の大部分を占めるトドマツが主伐期を迎え、その用途開発が急がれています。
今のまちには、地域コミュニティの存続と循環型資源の活用が必要であるというお施主様の考えのもと、終の棲家というよりも、次の世代の人々に贈る家として提案した住まい。
住まいの天井や床には、15㎝角、長さ6mのトドマツ製材を約70㎥分敷設し、ビスで留め合わせるマッシブホルツを採用。高い断熱、蓄熱、蓄湿機能が期待されます。家屋のツマ面を南北に正対させることで南面隣棟間隔を十分に確保。さらにヒラ面を東西に正対させることで均等に積雪、融雪が進むように計画しました。薪の燃焼熱と太陽熱の余剰熱を1.3tの蓄熱タンクに貯蔵し、床暖房や給湯に用いるカスケード型システムが用いられています。
(北海道江別市)