節が多く、丸みやひび割れのある欠点材と呼ばれ、廃棄される木材。これらを積層板として接合することで、木の持つ美しさと、構造体としての頑強さという新たな価値を見出した「木のカタマリに住む」家。サステイナブル住宅として評価され、2015年度グッドデザイン賞ベスト100を受賞しました。
住宅街の中にありながら広々とした緑地を大きな窓越しに眺められるLDKは、天井高5メートルと、木造とは思えない圧巻の大空間を実現。太陽光や薪の燃焼熱を利用した給湯暖房システムにより冬も暖かく、開口の大きさや位置を調整することで夏の強い直射日光を抑えました。木の心地良さに触れながら、必要最低限のエネルギーで快適に暮らす、人と環境への思いやりに満ちた住まいです。
(静岡県富士宮市)